2009年 08月 12日
Canal du Biwako
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来年夏の京都近美での「生存のエシックス」展で、僕は疏水プロジェクト担当ということになっているのだが、じつは琵琶湖疏水を十分把握しているとは言いがたい。
なかなか腰が重かったが、そろそろプランをかためていかないといけないので、意を決して、8月12日(水)、炎天下の中、バイクで琵琶湖疏水フィールドワークを決行した。
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琵琶湖畔の第一取水口の入口にあった艀。岸辺に旧制三高の船の格納庫があり、そのうえに、琵琶湖周航の詩を刻んだ石碑のある公園の廃墟が夏草に埋もれている。

やはり艀というのはいい。
ぷかぷか浮かぶ舟と地面の中間的存在。
やはり艀をつくりたいな。
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水路が第一トンネルに入る三井寺の南西あたりから、小関越えという山道が始まる。下調べもなく来たので、馬力のないホンダ・エイプで越えられるか不安だったが、疏水のトンネルの上を左右する道なのはたしかなので、これも意を決して乗り込む。
偶然見つけた古い石の道標が決意を後押ししてくれた。

小関越えというのは、かつての東海道が山科から大津の札の辻まで逢坂山を通っていたのを大関と呼んだのに対し、その裏道にあたるこの峠越えを小関と呼んだそうだ。

人も車もあまり通らない道で、トロトロ進む。途中、「峠の地蔵さん」というお社があり、そこを少し過ぎると、左手に細い山道と出会う。右に行けば西大津バイパスの藤尾インター。で左に山道を下る。
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ちらとドーム状のレンガ構築物を遠くに見つける。あとでそれが琵琶湖疏水の竪坑だったと知る。
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諸羽トンネル(520m)。疏水の4つのトンネルのうち、新しいこのトンネルだけ扁額がない。
手前が四宮船溜。大きな鯉がいる。
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このあたり、疏水の標高はいくらくらいか。東海道線がはるか下に見える。
なんにしても、トラックもショベルカーもない時代に、よくぞこれだけの水路を切り開いたものだ。新開地アートプロジェクトのときに出会った湊川隧道にも感心したが、明治の工人たちには本当に頭が下る。
by peuleu2 | 2009-08-12 23:10 | 観察


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