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2008年 03月 12日
Bibliothèque à l'université
2008年3月10日、所用で初めて車で長岡京から八王子まで行った。
翌日、機会を利用して多摩美術大学と東京造形大学に立寄った。両方とも構内に入るのは初めて。
東京造形大学には、白井晟一が原案をつくったという横山記念マンズー美術館なるものがあった。佐藤忠良が彫刻教育の基礎をつくった大学だから、マンズーなのか。
ちょうどなかでジャコモ・マンズー展をやっていて、守衛のおじさんが早めに鍵を開けて中に入れてくれた。デッサンが意外によかった。
白井晟一の建物に入るのは久しぶりだ。あいかわらず独特の沈静したたたずまい。

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多摩美術大学では、昨年オープンしたという、伊東豊雄設計の図書館を見に行った。
連続アーチを描くガラス面がコンクリートの外壁とほぼツライチになっている軽やかな外観、曲面ガラスで仕切られたアーケードギャラリーからのアクセス、図書情報とのさまざまな向き合い方を導くテーブルや什器のデザイン・・・
平面プランを見ると、ル・コルビュジエのロンシャン礼拝堂に似ている。まさかね・・・。

大学図書館という施設は大学の顏でもあるから、建築にも力が入る時代らしい。

ふと、2005年に竣工したばかりのベルリン自由大学文献学図書館を訪れたときのことを思い出した。
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ベルリン自由大学の図書館は、ノーマン・フォスター率いるフォスター&パートナーズ建築事務所の設計で、卵のような曲面の被膜によっておおわれ、内部も流麗な曲面や曲線がゆるやかにうねる。たしか2006年の「ベルリン建築賞」を受賞した。

帰り、出発がおくれたので、御殿場のLa La Gotenbaというホテルに泊った。どこかで見たかたちと思ったら、やはり若林広幸さんの設計。若林さんが昔デザインした桂の老人ホームそっくり。老人ホームを見たオムロンの社長が社員の保養施設として注文したらしい。1990年頃というから、バブル時代らしい派手なデザイン。
(僕が務める芸大にもバブル時代がこだまする恥ずかしいデザインの大学会館がある。)

それにしても、大学の施設デザインというのは、建築家の職能のなかではどういう位置づけにあるのだろう。限られた設計費の中で、時代の知的生産活動に対するヴィジョンが問われる刺激的な領域なのだろうと推測する。
by peuleu2 | 2008-03-12 01:53 | 観察


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