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2009年 03月 20日
akademie der bildenden künst wien
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3月20日朝早く、ウィーン造形芸術アカデミーを訪れる。
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どこの学食も、京都芸大の学食よりすばらしく思える。
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別館のアトリエ棟。天井が高いのはやはりいい。
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どういう文脈でつくられたのだろう。中は展示や小セミナーができるようになっていて、外壁には構造と一体化したベンチがついている。サイトスペシフィックな建築と彫刻のあいだ。

ヨーロッパでも老舗のこのアカデミーには、美術、保存修復、美術教育、建築の4つの実技系学部があり、学科系として美術材料学/自然科学と、芸術理論/文化研究の2学科がある。
美術学部のコースの分け方が興味深い。
・抽象絵画 Abstract Painting
・デジタルメディア Art and Digital Media
・写真 Art and Photography
・概念芸術 Conceptual Art
・コンテクスチュアル絵画 Contextual Painting
・拡張された絵画空間 Expanded Pictorial Space
・具象絵画 Figurative Painting
・版画 Graphic Arts and Printmaking Techniques
・オブジェ彫刻 Object Sculpture
・パフォーマンスアート・彫刻 Performative Art - Sculpture
・ビデオとビデオインスタレーション Video and Videoinstallation
・テクスチュアル彫刻 Textual Sculpture

ジャンルと技法が並列されていたり、コンテクチュアル絵画とかテクスチュアル彫刻(たぶんコンセプチュアルな絵画と彫刻?)とか、拡張された絵画空間(たぶんインスタレーション?)とか、よくわからない分野があったりする。
おそらく従来のカテゴリー制を採用していると、現代美術では分類しにくいものが出てくるので、どんどん新しいカテゴリー/コースが付加されていって、こうなったのではないかと思ってしまう。
作り手にとっては、基礎さえしっかりしていれば、作品がどのジャンルに分類されるかは事後的で二次的なものなので、パリのボザールみたいに、教授名のついたアトリエ制+技術工房制にしたほうがすっきりすると思うのだが。
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by peuleu2 | 2009-03-20 23:30 | 観察


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