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2008年 08月 10日
Hinode-tei
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8月5日昼、淡路島アートセンター(AAC)の土井章広さんに「たこせんべいの里」まで迎えに来てもらって、塩尾(しお)の「日の出亭」へ。
2004年に台風災害によって裏山が土砂崩れになり半壊状態で発見された空き家で、戦前は料亭として営まれてきたらしい。取り壊すには費用がかかるので、それをアーティストたちがリノベーションしたのが発端で、NPO淡路島アートセンターが生まれ、以来、さまざまなアートプロジェクトを実施している。これは、7月20日の大枝どぞばた会議に招いた同センターの久保拓也さんに聞いた。(リノベーションの詳しい報告は⇒*)。

関わっている大枝アートプロジェクトが同じようなリノベーションから生まれたことと、建築技術的な関心から訪れた。
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案内してくれた土井さんは布団職人。嵯峨美洋画卒だが、布団職人の技術に目をつけたところがアーティストとしての独自の出発点になっている。
日の出亭でもっとも気に入ったひとつがこの琉球風の雨戸。すきまから入り込む光が美しい。
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古い柱や梁と新しい補強材の混交をそのまま見せている。こうすることで、建物を構成する複数の時間の積層と共存が感じられる。新しい天井は専門の大工に頼んでしっかり仕上げてあるが、アーティストらのブリコラージュ的な部分の方が圧倒的に面白い。
外壁も板壁、漆喰、ポリカという異質な素材の共存、屋根も立派な淡路瓦と木瓦とトタン瓦棒引きとブルーシートの協奏曲。
廃屋とバラックと住宅と料亭がごちゃまぜになり、ギャラリーであり宿屋でありカフェでもある。久保さんの言うように、日の出亭自体が立派な作品になっている。
日の出亭を見ると、アーティストが作品をつくるのではなく、作品(をつくる終わりなきプロセス)がアーティストをつくることがよくわかる。

現在、僕らの大枝土蔵が少し退屈に感じられるのは、大家さんが大工仕事できれいに手を入れてしまったからだろう。リノベーションをしたときの粗野な工作感が薄れているのだ。
職人さんなら、素人の粗野で中途半端な仕上げはがまんならないだろう。「うまく納める」のが彼らの技術だから。
同じ手仕事といえ、職人技術と美術のずれた位置をあらためて実感する。
by peuleu2 | 2008-08-10 22:31 | アート
2008年 08月 10日
Degustation
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8月5日から8日まで、淡路島〜高知をめぐる旅に出た。
淡路島の津名ICを降りてすぐ、偶然「たこせんべい工場」をみつけた。
立体造形を教えている草月会造形教室の生徒さん(といってもお花の師匠)が、この春の課題で淡路島に行ったとき、たこせんべいに感動したといっていたのを思い出した。

中に入ってみると、全品が試食できる。コーヒーも無料。
とくに試食コーナーには、ぼくも感動した。。。
by peuleu2 | 2008-08-10 10:33 | 観察
2008年 08月 03日
Homme-sandwich
最近、またもやブログの更新がとどこおっている。
7月になってから、大枝アートプロジェクトの「みどりの停留所展」「大枝どぞばた会議」でずっと忙殺されていたからだ。
だが先日、世田谷美術館で、尊敬する建築家の石山修武が、ぼくよりはるかに多忙にも関わらず、じつにまめにホームページで日誌を更新しているのを知って、おおいに反省した。(石山修武はひょっとして血液型はA型か?)
僕のホームページも3年前から更新がとだえている。
この夏は、ホームページをつくりかえること、ブログの頻繁更新を目標の一つにしたい(無理かな・・・)。
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でさっそくブログ・メモ。
勤め先の芸大が、3年前からオープンキャンパスなるものを始めた。
日本一の老舗だし、お金のないこともあって、広報など世間的なことに熱心でなかったのだが、少子化で受験者も年々減っているというので、他所の大学なみにオープンキャンパスを始めたのだ。
ところがお金がないので、アルバイトに学生を雇えず、教職員総出で大学案内に精を出さねばならない。
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昨年はパリにいて難をまぬかれたが、今年の僕の担当は、阪急桂駅で看板を持っての案内係。
8月3日、酷暑の土曜日、昨日手づくりした看板片手に、9時から15時まで、ずっと改札前やバス停前に立ちんぼする。
地味な看板だが、掲げていると、通り過ぎる人もけっこう注目する。

例えば、あるおじいさん。
「芸大でなにかやってますんか?」
「受験生集めの大学公開ですよ。」

前を通りがかった親子の対話。
 子ども、看板をもつ僕を指さして、「ママ、あれなあに?」
 母親、「しーっ、お仕事ないのよ。」

わが芸大で働いたり学んだりすると、「何やってでも生きていく力」が身につきます。
by peuleu2 | 2008-08-03 20:46 | 観察