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2009年 03月 21日
formes de soutenir, Vienna
3月19-21日、ウィーン。支えるかたち。
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支えられなかったかたち。
by peuleu2 | 2009-03-21 23:57 | 観察
2009年 03月 21日
haut tourisme à Vienna
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ウィーンに来たからには、「高みの観光」をしなければならない。
というわけで、滞在最終日の3/21、カールス教会 Karlskircheのクーポラにのぼってみた。
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天井に描かれたJohann Michael Rottmayrの巨大なフレスコが修復されて公開されている。
改装や修復の様子も見せるというのは、一石二鳥のいいアイデアだ。観光客からお金を取れるし、文化財に対する理解を促進できる。
エレベーターがついていて、年間20万人近くの見物客が上にのぼるらしい。
高さ35mから見れるウィーンの眺望は値打ちがあった。
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もうひとつ、ウィーン名物・プラーター公園大観覧車 Riesenrodにも乗ってみた。
僕自身は人の混む観光地を避ける傾向にあるが、ここは1873年にウィーン万博が開かれた場所。
その万博に参加した明治日本は、そこで「美術」という訳語を生み出し、「近代」に突入する。

レトロな雰囲気を漂わす大観覧車からは、高層建築群のドナウ・シティDonau-City(1996)も遠望できる。やはりウィーンは、時間のコラージュシティだと実感した。
by peuleu2 | 2009-03-21 23:50 | 観察
2009年 03月 20日
Adolf Loos ou collage des plusiers temps
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Michaelerplatzのロースハウス Looshaus (1909-11)の真ん前に、ローマ時代の遺跡が発掘・保存されているではないか。20年ほど前にきたときはこういうものはなかった。
読めば、発掘は1990ー91年に行われたらしい。
アドルフ・ロースの近代の遺跡と、ローマ時代〜ルネサンス期の遺跡の併存。ミヒャエル広場は複数の時間のあざやかな集積層としてある。
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ロースのアメリカン・バー(Kämtner Bar/American Bar, 1 Kämtner Straße)。前に突っ立つ束ねられたパラソルが、ぐうぜんにも勃起したファルスのようなロースのシカゴ・トリビューン新聞社案を想起させる。
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おそらくウィーンという都市全体が時間のコラージュ・シティなのだろう。シュテファン寺院をハンス・ホラインのHaas Houseが映し出しているように。
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1899年の建造当時ヨーロッパ最大規模だった4基のガスタンク(高さ75m)は、1999年から2001年にかけ、ジャン・ヌーヴェル、コープ・ヒンメルブラウ、マンフレート・ヴェードルン、ウィルヘルム・ホルツバウアーらによって改築された。現在は大衆的なショッピングモールとなっている。
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ガソメーター横には、5棟からなる集合住宅群 Ville Verdi が新たに建設されている。
コープ・ヒンメルブラウがそうだが、オーストリア現代建築は斜線を好む、と勝手に決めつける。
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Collage de temps, Vienna 11:09AM, 21 mars 2009
by peuleu2 | 2009-03-20 23:50 | 観察
2009年 03月 20日
Albertina et Gerhard Richter
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アルベルティーナは、デューラーのうさぎや象、レンブラントなど、素描や版画のコレクションが有名だが、実は行ったことがなかった。
だが、ハンス・ホラインが改築したファサードの写真を見て、また何よりもGerhard Ricihterの大回顧展(30 January - 3 May 2009)をやっているのを知って、足をのばした。
1957年から2007年までの油彩70点に加え、水彩と素描が相当数出品されていた。
かつて80年代半ばに、ポンビドウ・センターでなんの予備知識もなく彼の抽象絵画展を見たとき、抽象絵画の表現的な筆触をピンボケで描いたり、「これが抽象表現主義ですか?」というふうな、一見奔放、しかしじつは氷点下まで冷めきったコンポジションを見て、背筋が寒くなったことを覚えている。
今日、彼は欧米のいたるところの美術館でもっとも頻繁に展覧会が開かれる画家になっている。

関心があったのは彼の素描と水彩だったが、疲れていたのか、何も感じることができなかった。レンブラント派の素描展を先に見たのがよくなかったのか。
ただ、展覧会の紹介文に引用されていて、前から魅かれている彼の言葉、"I am not following an agenda, a system, a direction; I have no programme, no style, no issues." を頭の中で反芻するだけだった。

ウィーンでは結局、アニッシュ・カプーアとゲルハルト・リヒターの大展覧会に偶然遭遇したことになる。
by peuleu2 | 2009-03-20 23:45 | 観察
2009年 03月 20日
Sculptures et Non-sculptures à Vienna
ウィーンのまちなかで、二人の英国人作家の彫刻/モニュメントをみつける。
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トニー・クラッグTony Cragg。穴をあけて複雑化した鉄のクラインの壺。
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レイチェル・ホワイトリードRachel Whitereadによる65000人におよぶナチの犠牲となったユダヤ人メモリアル。図書室の空間がポジネガ反転されたかたち。コンクリート製。ユダヤ広場Judenplatz。

ユダヤ博物館には行かなかった。
フロイト博物館も気になったが行かなかった。

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Ceci n'est pas une sculpture.
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Ceci n'est pas une sculpture.
by peuleu2 | 2009-03-20 23:40 | 観察
2009年 03月 20日
Museum Quartier Wien
3月20日、続けて巨大複合文化ゾーン、Museum Quartier(MQ)を訪れる。ここも前回来たときはなかった施設。
ウィーンが誇る建築文化を紹介するウィーン建築センターArchitekturzentrum Wien
クリムトやシーレら、ウィーン近代美術を収蔵するLeopold Museum、
オーストリア最大という近現代美術館MUMOK (Museum Moderner Kunst Stiftung Ludwig Wien)
現代美術の企画展を行うKUNSTHALLE wien
などをはじめ、デザインフォーラム、ダンスシアター、子供美術館、アーティスト・イン・レジデンスなどが同居する。

ウィーンは芸術文化が売りなので、ウィーン観光案内 Wien infoもじつに充実している。特に建築と美術、音楽に関しては、このサイトがあればどんなウィーンガイドも不要になる。便利なウィーン建築マップもこのサイトでダウンロードできる。
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MUMOK。企画ではオーストリアの女性画家Maria Lassnigの回顧展と、ナム・ジュン・パイクの「全感覚のための音楽」展をやっていた。
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MUMOKが企画する野外展示OUT SITEでは、オーストリアの彫刻家ミヒャエル・キエンツァーMichael Kienzer (1962~)の二つの作品が展示されていた。
中庭には、内部を赤・青・黄の三原色に塗った3台の空っぽのトレーラー、MQの外側には、既製品のドアで空間を四角に区切った作品。知らない彫刻家だが、オーストリアでは売れっ子らしい()。

KUNSTHALLEでは、"The Porn Identity : Expeditionen in die Dunkelzone"という、ポルノと美術の関係を扱った企画展(デュシャンからキューブリック、最近の映像作品まで)をやっていた(3. Februar - 01. Juni 2009)。
KUNSTHALLEは、他に2つのプロジェクト・ルームを市内に持っているようだが、今回は時間がないので割愛。
by peuleu2 | 2009-03-20 23:32 | 観察
2009年 03月 20日
akademie der bildenden künst wien
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3月20日朝早く、ウィーン造形芸術アカデミーを訪れる。
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どこの学食も、京都芸大の学食よりすばらしく思える。
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別館のアトリエ棟。天井が高いのはやはりいい。
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どういう文脈でつくられたのだろう。中は展示や小セミナーができるようになっていて、外壁には構造と一体化したベンチがついている。サイトスペシフィックな建築と彫刻のあいだ。

ヨーロッパでも老舗のこのアカデミーには、美術、保存修復、美術教育、建築の4つの実技系学部があり、学科系として美術材料学/自然科学と、芸術理論/文化研究の2学科がある。
美術学部のコースの分け方が興味深い。
・抽象絵画 Abstract Painting
・デジタルメディア Art and Digital Media
・写真 Art and Photography
・概念芸術 Conceptual Art
・コンテクスチュアル絵画 Contextual Painting
・拡張された絵画空間 Expanded Pictorial Space
・具象絵画 Figurative Painting
・版画 Graphic Arts and Printmaking Techniques
・オブジェ彫刻 Object Sculpture
・パフォーマンスアート・彫刻 Performative Art - Sculpture
・ビデオとビデオインスタレーション Video and Videoinstallation
・テクスチュアル彫刻 Textual Sculpture

ジャンルと技法が並列されていたり、コンテクチュアル絵画とかテクスチュアル彫刻(たぶんコンセプチュアルな絵画と彫刻?)とか、拡張された絵画空間(たぶんインスタレーション?)とか、よくわからない分野があったりする。
おそらく従来のカテゴリー制を採用していると、現代美術では分類しにくいものが出てくるので、どんどん新しいカテゴリー/コースが付加されていって、こうなったのではないかと思ってしまう。
作り手にとっては、基礎さえしっかりしていれば、作品がどのジャンルに分類されるかは事後的で二次的なものなので、パリのボザールみたいに、教授名のついたアトリエ制+技術工房制にしたほうがすっきりすると思うのだが。
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by peuleu2 | 2009-03-20 23:30 | 観察
2009年 03月 20日
Karlsplatz
3月20日、Karlsplatz駅周辺にて。
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なつかしいOtto WagnerのKarlsplatz駅舎。初めてウィーンに来たとき、デザイン史自習のつもりでせっせと建築めぐりをしたことを思い出す。
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セセッション館。ガラスがなぜか割れたまま放置されている。文字通りの分離派。
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駅の地下構内で、文字とハーフミラーを使ったアートワークを見かける。
πの数字を長々と一列に配したり、世界の人口やウィーンの年間ごみ排出量を赤いネオン文字で表わしたり。クールな外観ながら、親しみやすい内容。
僕も文字に関心があり、昨年の授業でも文字をテーマにしたし、特に数字というのはたいへん喚起力があるので、課題にもした。
反応している僕をみて、通りすがりの男が作品ごとに逐一説明してくれる。ウィーンの人は親切だ。
手がけた作家が誰かは不明。
by peuleu2 | 2009-03-20 23:00 | 観察
2009年 03月 19日
MAK, Wien
3月19日午後、うわさにきくMAK (Österreichisches Museum für angewandte Kunst)を訪れる。
ここは、字義通りの応用美術館=デザイン・ミュージアムとちがって、工芸やデザインと現代美術をクロスさせる方向で活動している日本にはないタイプの美術館。しかも応用芸術大学を併設し、歴史と創造、芸術と産業、研究と制作を結びつけることを使命としている。
自分の中で異質と思われていた二つの領域、かつ両立をめざす二つの領域、職人的な技術・デザインと、自由な構想を軸にした現代美術の交わりが、公的機関で実現されているとは。

具体的には、Barbara Bloom, GŸnther Fšrg, Gangart, Jenny Holzer, Donald Judd, Hermann Czechら、現代作家による収蔵品の展示デザイン、周辺地域へのパブリックアートのコミッションなど。

この日は、4つのワックスを使った大作からなるANISH KAPOOR "Shooting into the Corner"(21.01 - 19.04.2009)と、収蔵品から構成した日本の型紙/テキスタイル展を見る。
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カプーア展のミュージアムグッズ。作品に使った赤の顔料をまぜたワックス、1缶88€。
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フランツ・ウェストのコミッション・ワーク。
by peuleu2 | 2009-03-19 23:30 | 観察
2009年 03月 19日
Hundertwasser-Haus
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フンデルトヴァッサー・ハウス(1985)。現地では設計者の名前もつけて、Hundertwasser-KrawinaHausともいわれる。
Friedensreich Hundertwasser(1928-2000)の絵と建築を彼の生地ウィーンで見て、あらためて彼の芸術が、総合芸術への夢をはらんだクリムトとウィーン工房の伝統、それにガウディの強い影響を受けていることを実感する。
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d0141644_18173424.jpgこの集合住宅はケーゲル通りKegelgasseとレーヴェン通りLöwengasseに面しているので、柱や装飾モチーフにボーリングのピン(Kegel)とライオン(Löwen)がたくさん用いられているそうだ。

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起伏のある地面は、森のなかの地表をまねたという。
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近くにあるKunsthaus Wien(1989-91)は彼の美術館といえる。
絵は本質的にグラフィックで、油彩よりも版画の方がいい。1928年生れで、ウィーン美術アカデミーの教授も務めた。「百水(hundert+Wasser)」と名乗り、一時期、日本人の奥さんがいたことを知った。
多弁でエネルギッシュな人だったのだろう。一世代前のユートピア主義を感じる。
by peuleu2 | 2009-03-19 23:28 | 観察